ヒヤリ・ハット報告書が「気づき」力をつける!
なぜヒヤリ・ハット報告書が必要なのか?
ケアがマニュアル化されてルーティンになると、一つひとつのケアに注意が行き届かず、日々起こっているヒヤリ・ハットに気づかなくなることがあります。事故を防ぐためには日々の介護に潜む危険に「気づく」ことが何より大切です。そのために、ちょっとした不注意で起こったことや小さなミスを残さずヒヤリ・ハット報告書に記録し、ほかのスタッフと共有することが必要なのです。
また、ヒヤリ・ハット報告書は、重大な事故が起こってしまった時などに、適切な対応が行われていたかどうかの証明になり、事業所や介護者を守ることにもつながります。ヒヤリ・ハット報告書を日常的に書くことで「気づく」力が養われ、介護者のスキルアップにもつながります。
利用者の安全・安心を守り、より質の高いケアにつなげるためにも報告書を書くことを習慣化しましょう。
「書き方がわからない」「書く時間がない」などの理由で敬遠されがちですが、その目的や方法を見直し、書くことで「気づき」力を身につけましょう。
監修/浦尾和江
田園調布学園大学人間福祉学部社会福祉学科介護福祉専攻教授。東京都介護福祉士会理事、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員。著書に『介護職のための根拠に基づいた記録の書き方(共著)』など。
イラスト/尾代ゆうこ
田園調布学園大学人間福祉学部社会福祉学科介護福祉専攻教授。東京都介護福祉士会理事、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員。著書に『介護職のための根拠に基づいた記録の書き方(共著)』など。
イラスト/尾代ゆうこ