料理教室のような空間で楽しめるデイ 料理の力が元気と意欲を引き出す【4】

2017年03月30日

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認知機能の維持や向上に
講義の最初には、アンケート用紙に日付と氏名を書きます。その後、食べ終わって片づけが済むと、食べた量と満足度の5段階評価欄に色を塗り、感想も書きます。これらは実はすべて、機能訓練の一つ。


「最初は名前も日付も書けない方が多いんですが、字もだんだんしっかり上手に書け、日付の確認もできるようになる。最初に書いた字と今の字を見比べるとその差は歴然です」


中には、高次脳機能障害による後遺症で当初は車椅子、失語症のため筆談だった利用者が、今では自力で歩き、会話をし、アンケート用紙に記入できるまでに回復したケースもあるとのこと。


「目標設定は、ともかく一品作れること、電子レンジが使えること、冷蔵庫の管理ができること、見本の配置どおりに盛り付けができること、今日使った食材をスーパーに買いに行って同じものが作れることなど、一人ひとりみな違います」


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お裾分けや発表会も楽しみの一つ
ちなみに、費用は介護保険給付の対象となる基本サービス料金以外に、食材費(1人分1800円)やリネン代(1回162円)がかかります。通常のデイサービスと比べると高額ですが、これだけ吟味した材料で作る本格的な料理を、料理教室で習えば何倍もかかりますから、かなり割安ともいえます。


約半年に一度の割合で、家族やケアマネジャーを招き、日頃の感謝を込めて利用者が作った料理でもてなす成果発表会も開催中。


「授業参観のようなものですが、初めて現状を見て『本当にずっと立って料理している』と驚かれるご家族もいらっしゃいますし、本格的な料理が一緒に楽しめるので、けっこう人気が高いんですよ」


高齢者自身が生きがいを見出せ、それぞれの作業が知らず知らず機能の向上につながり、さらに家族にも楽しみがお裾分けできる場。さまざまなノウハウの蓄積が見事に引き出した、料理の力の大きさを再発見した一日でした。

なないろクッキングスタジオ自由が丘(東京都・目黒区)
文/大山直美 写真/中村年孝
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レクリエ 2017 3・4月号41ページに掲載

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