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現場で使用する「擬音・擬態語」の学習アプリが登場
介護分野の外国人従事者が「使える」日本語を習得するために
2019年4月から施行される改正出入国管理法により、介護現場でもますます外国人従事者が増えることが予想されています。彼らにとって日本語の習得は大きな課題ですが、なかでも介護現場に特有の擬音語や擬態語(オノマトペ)を理解することは、大きなハードルとなります。
そこで、東京福祉大学・神村初美研究室とアカデミアシステムズ株式会社(鳥取県鳥取市)が、共同でオノマトペ専用の学習用アプリを開発しました。その名も「おのまとコ」。2019年1月から、全国の介護施設や教育機関向けに無料で提供しています。
このアプリは痛みなどの不調の表現に関連したオノマトペを対象としており、会話モデルの事例や音感のイメージ、使い方の事例を動画で解説してくれます。たとえば、「喉がごろごろする」といった日本語ならではの表現も、どんな意味を持つか、どのような場面で使うか、外国人でもイメージしやすい内容となっています。
また、コンピュータが対話練習の相手役を務めることで、いわばロールプレイ形式での学習も可能となりました。スマートフォンで気軽に学びながら、効率的かつ効果的に日本語を身につけることができそうです。
文/田中 元